ヒーリング理論

共鳴する磁場をつくる遠隔ヒーリング ~ワンネスの仕組み~

音叉で例える遠隔ヒーリングの仕組み

遠隔ヒーリングの現象については、よく音叉(おんさ)で例えられます。音叉は離れていても、共鳴が起きます。2つの音叉に距離があっても、1つの音叉を鳴らすともう一方の音叉が振動します。

音叉Aを、ヒーラー。音叉Bを、ヒーリーとします。ヒーリーとは、ヒーリングをするヒーラーからヒーリングを受ける側です。音叉Aを鳴らすことは、ヒーラーがヒーリングのエネルギー磁場をつくること同じです。音叉Aの振動が空気を伝搬して音叉Bに伝わり音叉Bが振動することは、ヒーラーのエネルギーがヒーリーに伝わりヒーリング現象が起きることと同じです。音叉では、音が共鳴し合い、ヒーリングではエネルギー磁場が共鳴します。

音叉ではある程度距離が離れたり2つの間についたてがあったりするとその効果は薄れます。しかし、ヒーリングの場合は、どのような位置関係と距離でも問題ありません。

なぜ、そう言えるのでしょうか?

まず、音エネルギーとは空気を伝搬して伝わるときに、障害物があればそれに遮られるという当たり前の理解があります。空気で拡散するだけではなく、障害物によって脆くも伝わらないということはあります。遠くにいる人の声が届かないのと同じように、ある程度離れた位置にある場合、微細に届いたとしてもほとんど分からないようになります。

しかし、ヒーリングエネルギーは空気ではなく霊的回路を媒介とし伝わるとされています。いわゆる霊界での通信手段は想念なので、時空を媒介としません。ですので、どのような場所からでも、どのような場所にあってもエネルギーは伝わるのです。

ヒーリング効果を決めているエネルギー磁場

音叉の場合は、その物自体の材質や大きさなどで伝わる音エネルギーは違います。そして、2つの音叉がそれぞれ違う場合は、2人の人間が身長や体重、そして性格などが違うことと似ています。具体的に書きます。

ヒーリングを受けるヒーリーによって、ヒーリングエネルギーを受容できる度合いには差があります。実はヒーリングの効果は、ヒーリングを届けるヒーラーだけではなくヒーリングを受ける側が共鳴する磁場によって変わります。そういう意味では、ヒーリーは自分がつくりだしたヒーリングエネルギーによって、自分自身を癒すのです。

ヒーラーがヒーリーをコントロールして何か影響を与えているわけではありません。あくまでも、ヒーリーが共鳴してつくりだした磁場によってヒーリング効果というのは決まってきます。音叉の材質によって、共鳴が起きるか否かが決まることと同じです。

そういう意味では、ヒーラーとはヒーリーが本来もっているエネルギー磁場を呼び起こすためのサポート役であると言えるでしょう。人は、自分で自分を癒せる力を備えています。それを最大限引き出そうと働きかけるのがヒーラーの役割なのです。

ヒーラーは、相手の備えているエネルギーを引き出す役割を担っている。

ワンネスがつくりだすヒーリングの共同創造

上記ではヒーラーという特殊な仕事が、実は誰にでも備わっている能力によって存在しているというひとつの事実について書きました。

私たち意識は、もともとワンネス。意識は、すべては、ひとつ。すべてはひとつなので、誰ひとり例外なくいつでもどこにいても、共鳴を起こすことはできます。そういう意味では、ヒーリングを受けると決めれば、その共鳴は起きはじめるという側面もあります。

音叉がその性質によって音を受け取るか否かは任されますが、人間はその意図・意志によって共鳴は決まります。自覚症状がなくても共鳴は起きますが、意志にある能動性が、ヒーリング効果を高めるのです。

これが、ヒーリング効果に個人差があることにもつながってきます。ヒーリング効果は、個人によって異なります。自分に癒しが起き、能動的に受け取ろうとすればするほど、「能動的にヒーリングしている」ヒーラー側と共鳴します。

ヒーリングを受け取る側の能動的な意志が、ヒーリング効果を高める。

ヒーリングを受け取るからには、その共鳴部分を多くしていくこと。ヒーリングを受けるときにポジティブであることがいいとされているのは、少なくてもヒーラー側は「癒そう」というポジティブがあるから。

ここまで見てくると、あくまでもヒーリング現象とは片方ではなく共同創造で起きるものだということが分かり、ただ任せっきりで起きるものではないということが分かります。魔法でも何でもなく、人間本来の自然な力がつくりだす現象です。

共鳴する磁場をつくるために

音叉を例にすると、分かりやすいと思います。ヒーリングとは、共鳴なのです。人間関係でも共感を求められる時代です。すべてを受け入れるのではなく、よく精査したうえで共感することは大切だと思います。

スピリチュアルヒーリングは、否定しようと思えばいくらでもできるでしょう。ただ、もしその効果を受け取ろうとするならば共感する部分も必要です。それが、共鳴する磁場をつくるからです。

皆さんが、少しでも理解が深まったら嬉しいです。そのために、私たちはこのような記事を書いています。

 

前里光秀研究所 担当事務局