ミツさんが事務所にやって来た
これは2017年6月、まだ遠隔ヒーリングもはじまっていませんでした。その頃、よく東京本社でミツさん(前里光秀)はヒーリングをしていました。
ある日のこと。
対面でのヒーリングを終えたミツさんが、事務所に来て面白いことを話していました。それは、病気が存在する理由と言ってもいいでしょうか。
ヒーリングを終え、作務衣で事務所に来たミツさん。終えたばかりにも関わらず、疲れを見せずに立ったまま話してくれました。
ミツさんが来ると、それだけでそこにいるスタッフたちみんなは大喜び。ユーモアを交えて、身振り手振りも交えて、その場を和ませようと話すミツさん。
ヒーリングをした方についてはまた時間をつくってお話をしたいですが、ミツさんはサラッとこんな話をしたんです。
健康と病気が教えてくれること
「病気って、ネガティブを教えるためのシステムみたいなものなんです。だから、もし病気になったら自分のネガティブを治したほうがいいっていうことなんです」
もし「健康」と「病気」が対極にある定義なら、それは「ポジティブ」と「ネガティブ」のようなもの。
- 健康≒ポジティブ
- 病気≒ネガティブ
この世界では「光」と「影」のように、一方の概念が存在すれば必ず他方があります。それは自動的に存在がわかるものであり、「ど真ん中」以外、いつも座標の逆側が存在するのです。
もし、あなたが今、健康だとしたら息を吸うだけで気持ちよく、歩き出すだけで快適。目は少し上を向き、口角は上がり、気持ちも上を、前を、未来を向くのでそれはいわゆるポジティブです。つまり、「健康はポジティブを教えてくれる」ということになります。
もし、あなたが今、何かの病気や疾患を抱えているとすると、身体に痛みがあれば苦痛ですし、もしかしたら前を向くことも億劫かもしれません。
身体の組織同士の連携がうまくいかないので、同じように気持ちも整わない。やりたいことはあるのに、なかなかできない。また、やりたい気持ちもそれによってだんだんと削られていく。そうなると人は、自分の描いた現実が生きられないとなるので、ネガティブ思考になりやすくなります。
つまり、「病気がネガティブを教えてくれる」とも言えるわけです。
病気からのメッセージ
実際、健康でいたときには何も心配をしなかった人が、病気になってから人生を再考することはよくあります。
- 「病気になったから、食事も見直す」
- 「病気になったから、お金の使い方も変える」
- 「病気になったから、家族が協力するようになる」
- 「病気になったから、それまでを考え直してみる」
皆さんも、風邪や発熱なども含めると、何かしら病気になったことがあると思います。そのとき、「なんでこうなったんだろう」と思うと、いい悪いは関係なく、それまでしなかった思考、熟考することになるのです。
以前ミツさんは、「病気にも人格がある」と言っていました。
しかも、自分の体内でつくりだしたものが病気なので、まさに「自分が自分に教えてくれる」もの。自分の一部が「病気」となって独立した組織をつくり、全体としての自分に教えてくれる。
「ほら、病気になったよ!だから考えてみて、気づいてほしいよ!私たちの中に、ネガティブがあるんだよ。分かるまで、私はここにいるからね」
もしかしたらそんなメッセージを、病気は悪役になりながら教えてくれるのかもしれません。それでも、それも自分。
病気は、ネガティブを教えるためのシステムであると同時に、その治癒を通して「克服する方法を教えてくれる」ものなのかもしれません。
病気の特効薬が開発されたときに起きている現象とは
病気がメッセージなら、こういうことも言えます。
ある病気の特効薬が開発されるときに起こっているのは、実はその前にメッセージを受け取ったからとも言えます。
例えば現代で「不治の病」といわれる病は、言わば人類にネガティブ(例えば、これまで人類が見てこなかった課題)を、存在することで難問のように教えている。
そこで、もしその特効薬が見つかるとするなら、実はその前に人類がそのネガティブを解決したという合意形成がなされたとも言えます。
特効薬が見つかったから解決したわけではなく、解決したという取り決めが、特効薬として象徴として生まれる。
そんなことも、仕組みとしてはあるのではないでしょうか?
だから、病気はメッセージ。それまでのネガティブを見つめ、解決するためのプロセス。おそらく、そんなような話だったのではないかと思います。
なぜ人生がうまくいかないのか
また、ミツさんはこうも言っていました。
「今、病気になっていないということは、ポジティブだということなんです。でも、ポジティブなのにそれを人生で使わないと、その欠陥を自然に叩かれるんですよ。だから、人生がうまくいかなくなります」
それを聞いていたあるスタッフは「う~ん…!」と唸っていました。その方はとても健康でしたが、一時期、人生が大変つらい時期がありました。
でもそれは、ミツさんの話に当てはめると「健康でポジティブなはずなのに、それを使わないから気づかせるために病気ではなく、人生が教える」ということとも言えます。
健康でいることは、実はこれ以上ないくらいポジティブを表現しています。なのに、その奇跡を当たり前と思ってしまうと、人生に不平や不満を言う…
- 「給料が安い、お金がない」
- 「あの人が悪い、この人が悪い」
- 「昔はよかった、今は大変」
いろいろありますが、それはポジティブという奇跡的な現実を否定するので、病気がメッセージを伝えるために現れるか、または現実がメッセージとして「うまくいかなくなる」かなのです。
「自然は、隠れた欠陥を叩く」
こんな法則があります。「自然」は「現実」と置き換えてもいいのですが、気づいていなかったり見ようとしていない部分があるとその1mmから侵入してきて、「ほら、ここに欠陥があるよ!」と教えます。
教え方は、「叩く」の通り、つまり「うまくいかない」ということでの教え方。
この話によると「人生がうまくいかない」とは、時代でも環境でも友人でもなく、自分自身の中に存在している問題・課題を表現し、それを克服するためのプロセスとして「ほら、ほら!」と言って叩きながら教えてくれるメッセージということです。
健康も病気も選択できる
健康もその人の人生ならば、病気もその人の人生。どちらも選択できますがどちらもメッセージ。
「こんなメッセージを受け取るはずがない!」
そう言うのは簡単ですが、そのときに忘れてしまっているのは、それは自分自身の問題だということ。健康も自分、病気も自分。自分、自分、自分…「自分」が「自然」と協力してつくりだしたシステムとして、健康も病気もあるのなら、それは必ず克服し解決できる。
ミツさんはヒーリングによって人の病気を癒します。しかし、手放しでそうするよりも、こういった理論も理解として広めていくことでより人の病気については解決がはやくなるのだと思います。
ほんの数分の、ミツさんのお話。
その背景には、いつもとてつもなく大きな示唆が含まれています。この後、ミツさんのスピリチュアルヒーリングは遠隔ヒーリングとなり、さらには一斉遠隔ヒーリングへとなっていきました。
現在の3000人セッションの背景にはこのような病気のメカニズムへの理解があります。
前里光秀研究所 和田一真