5.病気や痛みが癒されたときに起こる記憶の変遷
前里
「僕はやっている側なので、あまり大変だと思わないです。はじめは大変でしたけどね。僕の感覚では、1回でパッと治療が終わる人もいます。『視力がバーンと上がった』という例もあります。
そして、病気とまではいかないですが、少し不都合が起きている人は多いです。『目が霞む』『咳が多い』『トイレが近い』『たまにパニック発作が起こる』など、そういった不都合を抱えている人はたくさんいます。」
佐々木
「多いですよね。」
前里
「でもそういう人は、気がついたら治っています。本人は病気だと認識してなくても、よくよく聞くと、すごく困っているということも多いです。その状態に慣れてしまうんです。感情を流せないから慣れるんです。
それが、調和が起こることで、『どちらがいいのか?』というスタンスをもって受けてもらうことがベストです。『自分はこういう状態が一番いい』『なくならないと思うけど、できればなくなってほしい』『いや、ないほうが絶対にいい』…。そういう感じで受けてもらえたらベストです。
『こういう感じになりたい』と、シンプルにそのままで1時間いてもらえたら、その方向にベクトルが向きやすいです。」
和田
「心配するのではなくて、『こうしたい』の中にいるということですね?」
前里
「そうです。『どうなるんだろう?』って心配しても意味がないです。でも急激に改善する人は、逆にその傾向が強いです。単純に、何も考えないでヒーリングを受けて、そして気づいた時にはなくなっている…。『そういえば…』という人は多いです。」
佐々木
「確かにそうですね。」
前里
「理論的な話をすると、次元が少しズレるんです。『治る』ということは『忘れてしまう』ということです。がっつり治る人は前のことを忘れます。」
佐々木
「えぇ。」
前里
「自分がすごいアトピーだったことも、写真を見せないと思い出せない。だからこそ、『完璧に治ります』というのが言いにくい。難病の方の場合は、1対1の対面で計画書をつくってやった方がいいです。メンタルのヒーリングをやることによって心の力を抜きます。心の中にあるわだかまりを抜くので加速します。
ちなみに、膝や肘は嫌な感情を溜めます。そこを流していかないと、『膝が痛い』とか『腰が痛い』ってなります。そこら辺を全部ヒーリングして、わだかまりをなくしていきます。
『何であの時あんなに怒ってたんだろう?』ってことありますよね。あれは流した結果です。でも、想像以上に人は過去を溜めすぎます。言い方は悪いですが、人はネチネチしています。一真君は常にネチネチしてますよね。」
和田
「いや、ネチネチしてないですよ!(笑)」
佐々木
「あっはっは~!(笑)」
和田
「何で美香さん笑ってるんですか?(笑)」
6.経済力をつけるための精神状態の身につけ方
前里
「昔のことを『流す』『流さない』に関しては、『真面目』『不真面目』に関係なく、人間はそういうものを大事にしようとするんです。いいものを大事にしていく中で、勘違いして悪いものも大事にしちゃっているんです。整理がつかないんです。」
和田
「愛着がわいてしまうんですね。昔の悲しかったこと、嫌だったこと…。」
前里
「そうですね。」
和田
「『嫌よ嫌よも好きのうち』みたいな感じですね。」
前里
「そうですね。あまりにも繰り返すと、それが『好きなもの』になってしまいます。経済面で言うと『どうしても借金を繰り返してしまう』というのは病気です。これはメンタル疾患です。ヒーリングはそこにもアプローチします。
『どうしても借金をしてしまう』とか、『どうしてもお金が貯まらない』という人は、ヒーリングを受けた方がいいと思います。それは依存症というメンタル疾患です。」
佐々木
「あぁ、それも依存症なんですね。」
前里
「そして、『自己卑下』が強いです。」
佐々木
「あぁ~!」
前里
「それは完全なメンタル疾患です。」
和田
「そこの感情を流せるということですね。」
前里
「そういうことです。僕は経済的なことに関してもアドバイスします。個人の経済、会社の経済も見てきたし、アドバイスもしてきました。実際に得意です。僕はカウンセラーもチャネラーもやっています。自分で会社ももっています。
その中で感じることですが、お金に対する恐怖心というか、『お金は天皇陛下以上に偉大なものだ』となったら、もうコントロールできないです。これも疾患です。だから貧乏は病気なんです。これを聞いて、お金に困っている方が『馬鹿にされた』と思う必要はないです。この感情が病気です。」
和田
「はぁ…。」
前里
「僕は誰も攻撃してないですが、『攻撃された』と思う方もいるんです。これをメンタル疾患と言っています。勝手に怒るのは、溜めているからです。それを流すのがヒーリングです。『何を言われても、何とも思わない』というのはフラットな状態です。そこから経済力をつけていく方が断然早いです。」
佐々木
「一歩が軽くなりますよね。」
前里
「軽くなるというか、ゆっくり右肩上がりになります。みんながお金をもつことに対して恐怖心を感じるのは、『上がったら下がる』と思っているからです。これもメンタル疾患です。前里光秀研究所では、『特別顧問』というプログラムをやってきました。1人に数十時間、ずっとアドバイスをする個人コンサルティングです。
『経済的自由人になりたい』とか、『身体的自由人になりたい』など、全ての相談にのってきました。考え方から囚われないように、色々な世の中の常識も『いいものはいいけれど、必要のない常識は変えていこう』というふうにサポートしてきました。
経済的な充実、身体的な充実、精神的な充実を追いながら、とにかく豊かさを実現していこうとしました。『大きく笑っていこう』という感じです。その中の1つとして、ヒーリングが後半で足されました。」
7.経済的な豊かさをつくる精神性とお金の流れ方
和田
「カウンセリングや顧問で経済力が上がるのはわかりますが、なぜヒーリングで経済力を上げることができるのか? それを聞きたいです。」
前里
「経済力というのは、メンタルです。」
和田
「そうですね。それはみなさんも大体…。」
前里
「お金は、与えると戻ってきます。僕は社員に与えますよね?」
佐々木
「はい。」
前里
「『それを返そう』というのでみんな頑張って働こうとします。そして、なぜかまた僕に戻ってきます。出せば出すほど戻ってきます。ボーナスを出せば出すほど戻ってきます。」
和田
「はい。確かに。」
前里
「『出すことができる精神状態』に行くまでが大変です。『どうせ返さないだろう』とか、『奢ってもどうせ感謝しないだろう』と考えてしまうんです。これがメンタル疾患です。
優しさを相手にペイフォワードできるかどうか、プレゼントできるかどうか。それができるフラットな心の状態を『豊か』と言います。その結果として、気づいたらお金が自分を中心に流れている。ストックではなく、フローです。」
佐々木
「うぅん…!」
前里
「自分を通してお金が入ったり出たり…その流れの真ん中にいるだけです。『入ってもいい』『出てもいい』と執着してない状態をつくるのは精神です。この精神があるから、お金を『持ってもいい』『持たなくてもいい』という状態をつくれます。お金に執着してない状態でいることで、その人を中心にお金が流れます。
使おうと思ったら、流れの真ん中にいるので、いつでも使うことができます。でも、持っているとストックになります。そして、お金をブロックだと思っている人は、まず持てないです。」
和田
「『お金持ち』というより、『お金流し』という考え方ですね。」
前里
「『お金持ち』は、イコール『人持ち』です。
例えば、僕を通して話題が進んだり、『ミツさんってこういう人だよね』と言う人が増えれば増えるほど、会社を通してお金という水が流れていきます。会社を介してAさん、Bさんがヨガの話をするとしたら、その間にうちの会社が挟まっています。この会話のやりとりがお金に変わります。」
佐々木
「へぇぇ…。」
前里
「そして、『入ってもいい』『出てもいい』ということを許せる状態を『豊か』と言います。お金を握ろうとして、自分の手で持っていようとしても、手は2本しかないですよね? それよりは、そこら中に流れているほうが、掴めないけど身近にいっぱいあることになります。
しかし、精神がないと『持ってないけど、いつでも使うことができる』という状態には行けません。」
和田
「なるほどぉ…。」
前里
「『お金がない』というのはメンタル疾患です。『いい』『悪い』ではなく、学んでないか、少し意固地になっているかのどちらかです。学校でもっと『メンタル』と『お金』について教育するべきだと思います。
僕は15年教育をやってきたので断言できます。自分の子供にはちゃんと話をします。『中学1年生ぐらいになったら社長をやりなさい』と言っています。『年齢的にはもうちょっとだよ』と言うと、『わかった~』って言ったりします。そのぐらいの認識をもっていると、違うものに変わっていきます。」
和田
「それはすごいですね。」
前里
「経済的なものは要らないという人は、別にそれでいいと思います。しかし、これはとても大事なことなんですが、『お金は誰のものか?』と言えば、それは『みんなのもの』です。これがわからないとダメです。
『お金持ちは人を騙してずる賢いことをやっている』と思うかもしれないですが、そういう人にはお金が流れていきません。一時期的にはいくかもしれないですが、長続きしません。詐欺的なことをやっていれば警察に捕まります。2年はいいけど3年目から続かなくなります。
ゆっくり右肩上がりがいいんです。『自分のもの』ではなくて、『一時保管場所』です。誰かのために使うために、持っています。そして、楽しいことを見つける人の前にお金は寄ってきます。楽しいことを見つけている状態は、精神的に楽しいですよね?」
佐々木
「そうですねぇ。」
前里
「そこに意識が向かないのは、『豊かさ』の逆です。『こだわり』や『人の好き嫌い』があることも、メンタル疾患です。『嫌う』のではなく『許す』『受容する』。それができれば、心は豊かです。
経済的なスイッチを押そうと思えば、すぐに入れることができます。一番難しいのは『お金を得ること』ではなくて、『メンタルをその状態までもっていって、スタンバイすること』です。病気の治療に関しても、『健康でいるという状態』の準備完了が一番難しいです。